ゴールクリアランス -フットサルのルール-

● ゴールクリアランスとは?

サッカーではゴールキックがありますが、
フットサルでは、ペナルティエリアから手で投げてのスタートになります。
これを「ゴールクリアランス」と言います。

プレー中にゴレイロがキャッチした場合のみ足で蹴っても大丈夫ですが、
ゴールクリアランスでは、投げられる準備が出来てから4秒以内に、
必ず手で投げてリスタートします。

この時、フィールドプレイヤー(FP)はペナルティエリア外でボールを受けないといけません。

手で投げてのリスタートがゴールクリアランスなので、
手で投げてゴールに入っても得点にはなりませんし、
足で蹴ってゴールに入っても、ゴールクリアランスの投げ直しになるだけです。
ゴールクリアランスとは違って、プレー中にキャッチしたボールは蹴っても大丈夫ですし、
入った場合は得点になります。

● ゴールクリアランスのルール詳細
~公式ルールを解説つきで~

フットサル公式 ルールブックより https://www.jfa.or.jp/match/rules/pdf/law_futsall_13_01.pdf ※(赤字で記載した部分は、公式ルールブックの記載ではありませんが、本サイトによるルール解説や大切なポイントです。)

ゴールクリアランスは、プレーを再開する方法のひとつである。 ゴールクリアランスは、ピッチ上、または空中にかかわらず、最後に攻撃側競技者が触れたボールの全体がゴールラインを越え、第10条による得点とならなかったときに与えられる。ゴールクリアランスからは、直接得点することができない。
・空中、地上問わず、ライン上は出たことにならない。
・得点の判定も同じく、ライン上は得点にならない。
・投げて入っても得点にはなりません。
・敵か味方が1度でも触って入った場合は得点になります。

競技者の位置

相手競技者は、
● ボールがインプレーになるまで、ピッチ内のゴールクリアランスが行われるペナルテ ィーエリア外にいなければならない

・ペナルティエリア内でボールを受けてしまった場合や、蹴ってしまった場合は、ファールではなく、ゴールクリアランスのやり直しとなります。
・ただし、4秒ルールはもう一度ゼロからカウントし直しにはならず、失敗する前の時間も含めた続きからカウントされますので、ご注意を。
・ペナルティエリアの“ライン上”やライン上際どい場合は、やり直しになる場合がありますので、しっかりとペナルティエリアを越えてFPにパスしましょう。

・このルールを理解していないFPもチーム内にいる場合もあるので、その場合は練習の内にゴレイロであるあなたが教えてあげましょう!

進め方

● ボールは、ペナルティーエリア内の任意の地点から守備側チームのゴールキーパーに よって投げられる。
● 守備側チームのゴールキーパーは、ゴールクリアランスを行う準備ができてから 4 秒 以内に行う。
● ボールは、守備側チームのゴールキーパーによってペナルティーエリア外に直接投げ 出されたときインプレーとなる。

・“準備が出来てから”4秒以内というルールなので、審判が『あのゴレイロはもう投げられる準備が出来ているな』と判断したら、かなり早めからカウントされることもあります。審判は手で指折り4秒を数えていますので、ご注意を。


違反と罰則

ゴールクリアランスからボールが直接ペナルティーエリア外に投げ出されなかった場合、
● ゴールクリアランスは再び行われるが、 4 秒のカウントはリセットされず、ゴールキ ーパーがゴールクリアランスの準備ができてから、続けてカウントされる。 ボールがインプレーになって、他の競技者が触れる前にゴールキーパーがボールに再び 触れた場合(手、または腕による場合を除く)、
・(前述同様に、)4秒ルールはもう一度ゼロからカウントし直しにはならず、失敗する前の時間も含めた続きからカウントされますので、ご注意を。
● 違反の起きた場所から行う間接フリーキックが相手チームに与えられる(第13条─フ リーキックの位置を参照)。 ボールがインプレーになって、他の競技者が触れる前にゴールキーパーが意図的にボー ルを手、または腕で扱った場合、
● 違反がゴールキーパーのペナルティーエリア外で起きた場合は、違反の起きた場所か ら行う直接フリーキックが相手チームに与えられ(第13条─フリーキックの位置を参 照)、その競技者のチームにファウルが累積される。
● 違反がゴールキーパーのペナルティーエリア内で起きた場合は、違反の起きた地点に 最も近いペナルティーエリアライン上から行う間接フリーキックが相手チームに与え られる(第13条─フリーキックの位置を参照)。 ボールがインプレーになったのち、相手競技者がプレーしていない、または触れていな いにもかかわらず、ゴールキーパーがピッチの自分自身のハーフ内で、味方競技者によ って意図的にゴールキーパーに向けてプレーされたボールに再び触れた場合、
● 違反の起きた場所から行う間接フリーキックが相手チームに与えられる(第13条─フ リーキックの位置を参照)。 ゴールクリアランスが 4 秒以内に行われなかった場合、
● 違反の起きた地点に最も近いペナルティーエリアライン上から行う間接フリーキック が相手チームに与えられる(第13条─フリーキックの位置を参照)。 ペナルティーエリア内にいる攻撃側競技者がゴールクリアランスに干渉した場合、
● 攻撃側競技者がボールに触れた、またはゴールクリアランスが正しく行われるのを妨 害した場合、ゴールクリアランスは再び行われる。 本条に関して、その他の違反があった場合、
● ゴールクリアランスは、再び行われる。違反がゴールクリアランスを行うチームの競 技者によって犯された場合、 4 秒のカウントはリセットされず、ゴールキーパーがゴ ールクリアランスの準備ができてから、続けてカウントされる。