サッカーのゴールキーパー出身によくある失敗(ファー詰めストップ編1)

前回の「サッカーのゴールキーパー出身によくある失敗(足でのセービング編)」の続きです。
今回は、ファー詰めストップ編です。

●オフサイドのない恐怖。 ファー詰めとは?

フットサルを初めたばかりの方からしたら、
「そもそも、ファー詰めって何!?」
という話かもしれません。
これは、フットサル独特の得点パターンで、
ゴレイロにとっては非常に重要な要素です。

サッカーにあって、フットサルにないルールの一つが、
“オフサイド”です。

フットサルでは、オフサイドがない為に、
ゴールのファーポスト(ボールから遠い方のポスト)の目の前に立てって、
敵や敵ゴレイロの背後でシュートを折り返すことが可能になっています。

ファーで詰める。
これを、“ファー詰め”と呼びます。
ブラジルでは、セグンド・パウ(和訳:第二ポスト)と呼び、
非常に重要な戦術とされています。
日本でもセグンドと呼ぶ人がいますが、
これは、ファー詰めやファーポストの事を指しています。

さて、ファー詰めを動画で確認してみましょう。

非常に得点力が高い攻撃方法です・・・。
これを止める事は、ゴレイロとしてもとても難しいですし、
逆に言うと、止めるだけで盛り上がる場面です。

サッカーのGK出身のゴレイロは、
ある意味、オフサイドというルールに守られていた為に、
フットサルのゴレイロを初めたばかりの頃は、
当たり前のように、この“ファー詰め”でやられる事になるでしょう。
そして、マークミスをしてしまうフィールドプレイヤー(FP)を叱責して終わる人が多いのですが、
ゴレイロにもやれる事があります。
ファー詰めのストップはとても難しいので、
止められなくても、ゴレイロが悪い訳ではありませんが、
ファー詰めの止め方の方法くらいは覚えておかなくては、
ゴレイロとは呼べないでしょう・・・。

 

● 実は初心者には、敵にファー詰めのチャンスを与えているゴレイロが多い

ファー詰めを自らされてしまっているゴレイロがいます。
それは、ファーに敵がいるのに、ニアの敵へブロッキングに行ってしまうゴレイロです。

フットサルのゴールは、とても小さいので、
ゴール前にゴレイロが立てっているだけで、
シュートは入りにくいというスポーツ特性があります。
ということで、敵はゴレイロをゴール前から引き剥がす事を考えるのが普通です。

ですので、ニアから敵が来た時、ホイホイと出ていくと、
どフリーのファー詰め要員にファー詰めをされます。
これこそが、サッカーのGK出身者の癖です。

こうされない為には、敵がニアから来たとしても、
ファーに敵が残っている時は前に出ない!
ゴールに張り付く!
これがゴレイロをする上での大前提であり、
最重要と言っても過言ではないゴレイロの戦い方になります。

もう一度言います。
ファーに敵が残っている時は出ない!

最重要と言っても過言ではない・・・
といえば、ゴレイロのブロッキングという技術についての話がありましたね。

ゴレイロという職業は、基本的にはブロッキングを行って止めていくのですが、
その例外が、
ファーに敵が残っている時は出ない!
ということになります。
これを、ゴレイロの2大ルールだと心得ておきましょう。

 

● ゴレイロの2大ルール

1.基本的にはブロッキングで止める!
2.但し、ファーに敵が残っている時は出ない!

このゴレイロの2大ルールを頭に入れた上で、
ファー詰めをストップする方法を学んでいきましょう。

 

 

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(前回)<<サッカーのゴールキーパー出身によくある失敗(足でのセービング編)

(その他:サッカーのGK出身のゴレイロ向け)
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